「文章校正ツールを使って、もっと読みやすい文章にしたい!」
と考えているあなたに向けて、この記事では文章校正の手順、無料文章校正ツールを5つご紹介します。
文章校正ツールそれぞれの特徴を理解して、記事の校正に利用していきましょう!
こんな方におすすめ
- 校正について見直したい方
- 文章校正の精度を上げたい方
- 無料の校正ツールを利用したい方
Contents
文章校正とは
文章校正とは、文章の誤字脱字や文法ミスを修正することを指します。
読者にとってより読みやすく、スムーズに読める文章にするために必要不可欠な作業です。

文章校正の手順
文章校正の手順は以下の3ステップがおすすめす。
- ツールに校正をかける
- 指摘された箇所を修正する
- 自分で読み返す
校正する際は「ツールに全て任せる」というのは得策ではありません。
校正ツールは便利ではありますが、全てのミスを指摘できるわけではなく不得意な部分もあります。
ツールが得意とするのは、誤字脱字や文法ミスの指摘です。
以上の得意とする部分は任せ、ツールが不得意な表現の修正は自分で行いましょう。
ここで「3.自分で読み返す」際のポイントです。
- 執筆後、1日空ける
- 読み方を変える(紙に印刷する、縦書きにする、フォントを変える等)
- 声に出す
以上の3つを意識すると文章をより客観視できるので、校正の精度もアップすること間違いなしです!
無料文章校正ツール5選
文章を自分で読むことはもちろん大切なのですが、自分でチェックするには時間もかかり、修正点を見落とす可能性もあります。
そこで、校正ツールの力を借りましょう!
校正ツールを使うことで、作業効率を大幅にアップすることができます。
校正ツールは、公平な視点から自分では見つからないミスを発見してくれます。

ここからは、無料で使える校正ツールの特徴、使い方をご紹介します。
ご自身に合ったツールを見つけて、ぜひ活用してみてください!
Enno

photo by Enno
ユーザー登録不要で、文章を張り付けてボタンを押すだけで使える校正ツールです。
よく起こるミスがデータベースに登録されていて、書いた文章に同じミスがないかを解析してくれます。
更新頻度が高く、校正の精度が日々進化しているツールです。
校正後の解説が丁寧で、「必ずしも誤りとは限りません」「~とした方が良い場合があります」といった言葉でひとつひとつの説明が表示されます。
また、校正結果が一覧でまとめて表示されるので非常に見やすいのも魅力です。
注意ポイント
一度にチェックできる文字数は10,000字です。
文字数が多いほど校正に時間がかかるので、2000文字ずつなど数回に分けて入力することをおすすめします。
チェックできる項目
- タイプミス
- スペースエラー
- 誤字脱字
- 変換ミス
- 文字化け
- 入力後の編集ミス
日本語校正サポート

photo by 日本語校正サポート
「日本語校正サポート」はユーザー登録不要で使用できる校正ツールです。
ツール最大の特徴は、レベル別に校正できるという点です。
レベル分けは以下の3段階となっています。
- 基本レベル(誤字・誤変換、禁忌・不快語)
- 難読レベル(当て字・略語)
- 品質レベル(冗長表現・助詞不足)
ツールを使う際に「設定を変更」からレベルを選択し、文字を入力、「日本語チェック」ボタンを押すことでチェックが開始されます。
一度にチェックできる文字数は10,000字です。

チェックできる項目
- 誤字脱字
- 略語、ひらがな表記が好ましい単語 難読
- 二重否定
- ら抜き言葉
- 固有名詞の間違い(人名、地名など)
- 冗長表現
- 文字数(句読点、記号、改行、空白、タブを除く設定も可)
Tomarigi
青山学院大学「日本語表現方法開発プロジェクトチーム」が開発した文字数制限なしの無料校正ツールです。
ソフトをインストールして使うため、文章流出の心配がなく安全性の高いツールとなっています。
ただ、ソフトのインストールによってパソコンのデータ容量を消費することだけは注意しておきましょう。
チェック項目は「言語チェック」から「文章チェック」まで20項目以上。一文ずつ選択して細かく校正内容を見ることができます。
教育支援システムとして開発されたため、日常で使う言い回しにもチェックが入ることがあります。そういった部分は目視で違和感がないかを確認しましょう。
チェックできる項目
- 副詞の漢字(ひらがなにすべき副詞のチェック)
- ひらがな表記チェック
- 読点の位置
- 数字、英数字の半角チェック
- 不統一な送り仮名
- 不適切な若者言葉
Word
『Word』は普段から使っている方も多いかと思います。
『Word』の校正機能の使い方は簡単です!
『Word』上部のツールバーにある「校閲」から「スペルチェックと文章校正」をクリックすることで校正が行えます。
誤字脱字やスペルミスには赤い波線、文章表現の誤り、表記ゆれには緑色の波線が引かれます。
修正箇所を右クリックすることで詳細表示、修正が可能です。
より厳しくチェックを行いたい場合は、設定の変更から校正レベルの細かい設定を行いましょう。
ここからは設定方法について解説していきます。
『Word』文章校正レベルの設定方法
<Macの場合>
画面上部「Word」を選択
↓
「環境設定」を選択
↓
「文章校正」を選択
<Windowsの場合>
「Word」画面上部の「ファイル」選択
↓
「その他」の「オプション」を選択
↓
「文章校正」を選択
以下のページが表示され、スペルチェックの設定が行えます。
文章校正の細かい設定は「設定」ボタンから変更可能です。

文章設定の詳細設定画面
選択後は「OK」をクリックすれば設定完了です。
ぜひ『Word』の詳細設定を行って、文章作成と同時に校正も行っていきましょう!
チェックできる項目
- 入力ミス
- 同音語誤り
- 表現の推敲(二重否定、副詞の呼応、文五調等)
- 表記ゆれ
- 漢字レベル
- 送り仮名の基準
- 文体
漢字使用率チェッカー

photo by 漢字使用率チェッカー
漢字使用率は、文章の読みやすさにおいて重要な項目のひとつです。
一般的には漢字使用率30%が読みやすい文章といわれています。
漢字使用率が30%以下だと「締まりがない文章」、40%以上は「硬い文章」というイメージを持たれてしまいます。
そのため、文章を書く際は「漢字3割、ひらがな7割」を意識しましょう。
「漢字使用率チェッカー」では、文章を入力し「漢字率を算出」をクリックするだけで「文字数」「漢字数」「漢字率」の3点をチェックできます。
また、「使用率が適正かどうか」も表示されるためパッと見て適正かどうかが分かりやすいつくりになっています。

まとめ
この記事では、無料文章校正ツールについてご紹介しました。
- Enno
- 日本語校正サポート
- Tomarigi
- Word
- 漢字使用率チェッカー
ツールごとに特徴があるため、記事内容によって使い分けていくことをおすすめします。
ぜひ文章校正ツールを活用して、効率よく読みやすい文章に校正していきましょう!